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環境問題:オアフで使い捨てプラスチック禁止

環境問題:オアフで使い捨てプラスチック禁止

くじら倶楽部では、「環境保全に貢献したい」との考えから、ハワイの環境問題に関するニュースや情報を発信しています。今回は、「石油ベースの使い捨てプラスチック容器や食器の使用禁止がホノルル市議会で可決した」というニュースをご案内します。

使い捨てプラスチック製のナイフ・フォーク・ストロー、発泡スチロール製のコップや皿の商用利用が違法となる

可決した条例は『ビル40』といって、今年 8月に市議会に提出されたものです。ホノルルのカーク・コールドウェル市長はこれを支持しました。12月 4日の最終評議で承認されれば、オアフ島では 2021年から使い捨てプラスチック製のカトラリーやストロー、発泡スチロール製のコップや皿の商用利用が違法になります。翌年 2022年には、プラスチック製のコップ、器、トレイやテイクアウト用の容器も禁止されます。バイオ生分解素材のナイフやフォーク、スプーンでの代替は店の方針に任されるので、外出時には自分用のユテンシルを携帯することが今後一般的になるかもしれません。

反対意見もあるが、対応が遅すぎるという意見もある

食品業界に不況をもたらすとして反対の意見もありましたが、委員会での聴聞では 9割が条例を支持しました。プラスチックのゴミが海洋生物に及ぼす危害は言うまでもなく、気候変動や海面上昇に直面する今、プラスチック禁止への移行は遅すぎるくらいだとの声が多くあがっています。

今後の課題

免除対象の「予め包装されている食品」の定義など、条例に曖昧さが残されているため、明確にするために引き続きの協議が必要だとの意見も食品業界側から上がっています。草稿によると、免除対象はサンドイッチなど「通常は企業が販売する」商品;出来合いの食べ物の容器など包装済みの商品;米など常温保存のために必要なパッケージ;小分けのジャムやケチャップなどのパック;おにぎり、スナック、パンや氷などの「食品関連の袋やラップ」;ボトル飲料;未調理の食品の包装や卸売り用の調理済み食品や飲料の包装、とされています。

草案は段階的な実施期間が必要なようです。ホノルル環境省(ENV) が禁止条例の監督にあたりますが、来年 1月 1日までに教育プログラムを開始することが義務付けられました。

ぜひ、自然豊かなハワイをいつまでも美しく保ちたいものです。皆さんと少しづつ、出来ることから環境保全に貢献することで、後世に奇麗な自然を残せたらと考えます。

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