ハワイの海面水位上昇の話し

ハワイの海面水位上昇の話し

くじら倶楽部でも少しづつ環境問題に取り組めたらと思っています。今回は、ハワイの海面上昇の問題が、これまで考えられていた以上に深刻であることが、新しい研究によって明らかになったことのご紹介です。

ネーチャー誌のサイエンティフィックレポートに 9月に発表された論文によると、ハワイ全土で従来の推定の倍の地域が、浸水などの影響を受けることになるようです。

ハワイ大学マノア校海洋学科のティファニー・アンダーソン教授ひきいる 6名の研究者の発表は、気候変動の影響で、海岸から 1~2マイル内陸の低地でも浸水の危険にさらされていることを示しています。

従来の研究では静止した水面を全ての地形にあてはめて推定する方法が使われていましたが、新しい調査では海岸の浸食や波の打ち寄せ方なども考慮に入れています。これまでの方法では見逃されていた 35%~54%の面積を含む、広域にわたる影響がより正確にわかるようになりました。

この研究により、浸水が加速してより内陸部へ進む臨界点があることも判明しました。オアフ島では海面が 60cm上昇すると約15.5平方キロメートルに浸水の危険が及びますが、90cm上昇すると、その2倍以上の 32.4平方キロメートルが浸水する計算になりました。南岸の低地にある、ワイキキから国際空港、エヴァビーチのあたりまでが特に影響を受けやすい地域です。南極の氷床の溶ける速度にもよりますが、今世紀末までに海面は 60cmから245cm上昇すると予測されています。

オアフ島の海岸沿いでは既に洪水が増えてきています。このままいけば影響を受けやすい地域は、20~30年後には日々満潮時に浸水することになります。夏の満潮時に一番多い洪水が他の季節にも発生し、ハワイの沿岸地域全体はひと夏に数回の洪水被害を被るようになるといいます。

ハワイ気候委員会はこの調査に基づき、今後 30~70年の間に気候変動のために海面が約一メートル上昇すると発表しています。オアフ島はこの影響を受けて、129億ドルの土地と建造物、ワイキキのホテルなど 3,800の建築物、28.5kmの道路を損失し、13,300人の住民が移動を強いられることになると予測しています。

アンダーソン教授らの研究発表はこちらから全文(英文)閲覧できます。

ぜひ、少しでも環境に良いと思われる活動を皆さんとお共に進めることができればと思っています。

Takashi Nakayama

くじら倶楽部 代表 中山孝志。千葉県柏市出身、ハワイ在住歴22年。大学在学中にオーストラリアへ1年留学、大学卒業後、日本リロケーションの駐在員として渡米。ニューヨークにて3年間在住した後、ハワイの現地不動産子会社の責任者として4年勤務。2000年より、ヒルトン グランド バケーションズ クラブのハワイ立ち上げスタッフとして入社後、国際販売部の責任者として約10年勤務。タイムシェア開発・販売のコンサルティングに長年携わってきた、ハワイのタイムシェア業界のエキスパート。→プロフィールの詳細

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