
HGVポイント制度の基本
まず、ヒルトングランドバケーションズ(HGV)のタイムシェア物件を購入すると、毎年あるいは2年に1度、1週間泊まれる権利が付与されます。そして、こ1週間権利には「年間ポイント(クラブポイント)」が付与されます。このポイントを使うことにより、「所有しているお部屋に1週間の滞在をする」という選択肢以外に、他のHGVリゾートに宿泊することができます。
毎年のポイント数は所有している物件のタイプ(例えばオーシャンビューやシティビュー)、部屋の広さ、シーズン(ゴールドシーズンかプラチナシーズンか)によって異なります。ポイントの多い物件を所有しているほど、宿泊に使える幅が広がるというわけです。
HGVでは、1泊あたりの必要ポイントがリゾートや時期によって細かく設定されています。例えば、同じワイキキのリゾートでも、夏休みや年末年始などの人気時期はポイント消費が多く、オフシーズンは少ないポイントで宿泊できます。また、週末の必要ポイント数は平日の2倍です。
ポイント数の活用により、旅行スタイルや予定に合わせて、ポイントを効率的に使うことができます。
ポイントの有効期限と繰り越し
HGVのクラブポイントは1年ごとに更新される有効期限付きです。ただし、翌年に使いたい場合は「ポイントの繰り越し」が可能です。逆に、翌年のポイントを前借りして今年使う「ボロー(借り入れ)」もできます。この柔軟性により、1年のうちに多く旅行したい年や、控えめに過ごす年など、自分のライフスタイルに合わせて調整できます。
また、どうしても使い切れなかったポイントは、ヒルトン・オナーズ(ホテル)のポイントに交換することも可能です。ホテルポイントへの移行はポイント効率が下がるものの、こうした制度により、無駄が出にくい仕組みになっています。
管理費の仕組み
ヒルトンのタイムシェアを所有していると、毎年の管理費とクラブ年会費を支払う必要があります。これは、リゾートの清掃、修繕、スタッフの運営費用、固定資産税などが含まれています。オーナー全員が公平に負担します。金額は所有しているユニットやポイント数によって異なります。
管理費は、タイムシェアの運営を支える重要な費用です。HGVではオンライン上で支払い・確認が可能で、ドル建てでの決済になります。
ポイント制度の魅力と注意点
HGVのポイント制度は、柔軟に旅を計画できるのが非常に魅力です。家族旅行や友人とのグループ旅行、短期滞在など、組み合わせが可能です。また、ハワイの物件を所有していても、日本のヒルトンタイムシェアも利用できるため、滞在先の選択肢があるのが魅力的です。
一方で、人気リゾートや繁忙期は早期に予約が埋まるため、事前計画が欠かせません。
まとめ
ヒルトン・グランド・バケーションズのポイント制度は、柔軟で利便性の高い仕組みです。ポイントの繰り越しや前借り、オナーズポイント(ホテルポイント)への変換など、活用次第で旅の幅を大きく広げることができます。その一方で、維持費や予約のタイミングなど、オーナーとしての計画性も求められます。
この制度をしっかり理解し、自分のライフスタイルに合った形で運用できれば、HGVのタイムシェアは「一生続く上質なバケーション」を手に入れる最良の方法となるでしょう。


 
			
		