
HGV(ヒルトングランドバケーションズ)のクラブポイントは、使い切れない分を翌年へ繰り越せますが、この「繰り越しのタイミング」によって支払う手数料が大きく変わります。つまり、早い時期に手続きをするほど費用を抑えられるという、はっきりとしたメリットがあるのです。
HGVポイントの繰越しについて
今年使い切れなかったクラブポイントを、翌年に持ち越して使えるようにする制度のことを指します。セーブ(繰り越し)しなければ、今年の12月31日にポイントが失効します。繰り越して置くことで、翌年タイムシェアの予約に利用することが出来ます。ただし、原則セーブドポイントはホテルポイントに交換できませんので、その点はご注意くださいませ。
手続きには時期に応じた手数料がかかる
ポイントの延長手数料は時期ごとに三段階に分かれています。もっともお得なのは 1月〜8月で、この期間にセーブドポイントとして繰り越す場合、オンライン手続きは $120、電話の場合でも $144 で済みます。
ところが、 9月〜11月 に入ると料金が少し上がり、オンラインは $140、電話は $164 が必要になります。
そして最も負担が大きくなるのが 12月 で、オンライン手続きは $249、電話では $269 と、一気に高くなります。
クラブポイントの延長手数料(2025年現在)
1月〜8月
$120 (オンライン)
$144 (電話)
9月〜11月
$140 (オンライン)
$164 (電話)
12月
$249 (オンライン)
$269 (電話)
同じ「繰り越し」なのに、時期によって手数料が異なり、12月に繰り越すと2倍近く差がかかります。余裕のあるうちに繰り越しを済ませておけば、手数料を最小限に抑えることが出来ます。
何ポイント残っていたら、来年に繰り越すべき?
HGVのポイントを来年に繰り越すべきかどうかは、多くのオーナーにとって悩ましい問題ですが、結論を数字でしっかり導くことで判断しやすくなります。
たとえば、ラグーンタワー1LDK、オーシャンビューを持っている場合、年間管理費が$1,760.34(2025年情報)で、毎年付与されるポイントが9,920ポイントです。そして11月に繰越しをした場合、手数料が$140です(2025年情報)。
この条件のもとに、残っているポイントを延長すべきかどうかを考えるには、まずポイント1点あたりの実質的な価値を計算する必要があります。
年間管理費をポイント数で割ると、1ポイントあたりのコストはおよそ$0.18となります。この価値をもとに、繰越し手数料である$140を回収するために必要なポイント数を逆算すると、およそ789ポイントが必要であることがわかります。ほぼ800ポイントがひとつの基準になります。
今回のケースでは、残っているポイントが約800ポイント以上ある場合は、繰り越し手数料を支払っても価値が手数料を上回るため、繰り越すメリットが十分あるということになります。
逆に、残りが600〜700ポイント以下になると、延長にかかる費用のほうがポイントの価値を上回り、繰り越しのメリットは薄くなります。
HGVのポイントは、使い方次第で旅の選択肢を大きく広げてくれるものですから、残高と手数料のバランスを見て、賢く管理することが大切です。
まとめ
HGVのポイントは、旅行を自由に楽しむための大切な道具です。だからこそ、賢く管理して無駄なコストをかけないことが重要です。もし今年のポイントの使い道がまだ決まっていないなら、手数料が大幅に上がる11月以降を待たずに、早めの繰り越し手続きを検討することで、最もお得にポイントを守ることができます。

