2022年2月24日にヒルトンがポイントを1.6倍に調整をしました。2022年2月24日以前に公開されたブログ記事は原則、旧ポイントでの表記となっておりますこと、ご了承のほどお願い申し上げます。ポイント調整について

元上司のマーク ワングがNY証券取引場でベルを鳴らしました

元上司のマーク ワングがNY証券取引場でベルを鳴らしました

1月10日NY証券取引場で、HGVCの社長であるマークワングがベルを鳴らしました。私が尊敬するビジネスマンの一人でもありヒルトンに在籍していた時の元上司です。すばらしい偉業を達成さえたと称賛したいと思います。

ヒルトン 株式 上場
ヒルトン NY証券取引場でベルを鳴らす!

http://www.businesswire.com/news/home/20170110006249/en/Hilton-Grand-Vacations-Rings-Opening-Bell-York

今回は、業界ニュースと情報としてタイムシェアビジネスに興味のある方向けに、アメリカの経済市場で発表されている情報を整理してみたいと思います。

 

1 ヒルトンの株価

ヒルトンのタイムシェア部門がヒルトンホテルから独立して現在は、“HGV”のシンボルで上場しています。株価や最新ニュースなどは、アメリカのヤフーファイナンスのページからも確認が可能です。(但し、英語になります)https://finance.yahoo.com/quote/HGV?ltr=1

 

2 パークホテルズ&リゾートの存在

ヒルトンホテルは、タイムシェア部門の上場と合わせて、建物を所有する事業部を不動産土地信託 (REIT 正式社名:Park Hotels & Resorts Inc “PK”) としても切り離し上場させています。ここで注目したいのは、早速、このPKがグランドワイキキアンとカリアタワーの間の土地に新しいタイムシェア開発をすると発表したことです。

パークホテルズ&リゾートが物件を開発して、ヒルトングランドバケーションが販売するというスキームが今後も行われることで、開発のための資金調達や開発そのものがREITに切り離されることで安定的に供給されるようになると見込まれます。

3 米国で株式上場をしているタイムシェア会社

アメリカのタイムシェアリゾート業界は、日本のリゾート業界よりも10年から20年ほど進んでいます。その理由は別の機会に紹介するとして、以下では、上場しているタイムシェア会社を紹介します。( ) 内は証券取引場でのシンボルです。
マリオット:Marriott Vacations Worldwide Corporation (NYSE:VAC)
ダイアモンドリゾート:Diamond Resorts International, Inc. (NYSE:DRII)
インターナショナルレジャーリゾートグループ:International Leisure Group, Inc. (NASDAQ:IILG)
ウィンダムWyndham Worldwide Corporation (NYSE:WYN)
ディズニー バケーションクラブ:Disney Vacation Club, a subsidiary of the Walt Disney Company (NYSE:DIS)
ホリデーイン:Holiday Inn Club Vacations, an affiliation with Intercontinental Hotels Group PLC (NYSE:IHG)

 

4 リゾート物件数並びに部屋数

ここで、リゾート会社の規模を把握できる物件数と部屋数の一覧をご紹介します。これ以降の情報は2015年の実績がベースです。

ヒルトン: 46 リゾート 7,402 ユニット
ウィンダム213 リゾート 24,000 ユニット
マリオット61 リゾート 12,807 ユニット
ダイヤモンド109 リゾート 12,000 ユニット
インターバルレジャーグループ38 リゾート6,000ユニット

 

5 VPG(1来客当たりの売り上げ)

このVPGは、Volume Per Guestと言う業界の専門用語で、タイムシェア販売プレゼンテーションに参加する1客当たりの売り上げを表しています。アメリカでは多数のリゾート会社が株式を上場しており、そのVPGという指標がリゾート会社を評価する一つの評価数値として公開しています。

ヒルトン $3,508.
マリオット $3,386,
ウィンダム $2,326
ダイヤモンド $3,198
インターバル $3,554.
この種のデータになるとほとんど業界関係者がタイムシェアビジネスに興味を頂いている方にしか面白みがないかもしれませんが、折角なのでご案内しておきます。

 

6 ローン購入者比率

ちなみに、小生がヒルトンに在籍していた時の日本人のローン比率は10%から15%でした。アメリカ人の場合には、タイムシェア購入のローン利息は、セカンドハウス扱いで、税務上で住宅ローンと同様に控除対象となるために多くのアメリカ人がローンで購入します。

ヒルトン64%
マリオット 49%
ウィンダム 61%
ダイヤモンドリゾート74.5%

 

7 ヒルトンの販売用開発案件

$412 million の案件中、 $111 millionが販売可能な状態
$101 million が現在建設中
$200 million が開発可能な土地を所有

●準備されている開発案件から予想できる見込みの売り上げ
$317 million が既に建設済みの物件
$288 million が建設中の物件

 

8 今後の動向

今回の記事を総括すると、ヒルトンの株式上場により、以下の事が読み取れるかと思います。
・ヒルトンよりも規模の効率の良いリゾート会社がアメリカには存在している
・物件の開発がRKの不動産土地信託との共同作業により積極的な営業展開が予想される
・販売在庫は十分確保されている

そこで、くじら倶楽部としては、業界のサポート役として再販物件の適正な流通と、名義変更や遺言の検認裁判の手続きなど、リゾート会社では行うことができないサービスを提供しつつ共存共栄して行きたいと思います。

くじら倶楽部
中山孝志

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