2022年2月24日にヒルトンがポイントを1.6倍に調整をしました。2022年2月24日以前に公開されたブログ記事は原則、旧ポイントでの表記となっておりますこと、ご了承のほどお願い申し上げます。ポイント調整について

【中山孝志の連載】プロ直伝!タイムシェアが向いているかの判定方法 (2/7)

【中山孝志の連載】プロ直伝!タイムシェアが向いているかの判定方法 (2/7)

 前回の連載では、ヒルトンのタイムシェアを買ったものの、ストレスを抱えたり、後悔したりした人の話をご紹介しました。その理由の1つ目が、「タイムシェアに向かない人が買ってしまっている」場合で、2つ目の理由が、「自分に合っていない物件を選んでいる」場合でした。タイムシェアは安い買い物ではありませんので、買って後悔する事態は、本当に避けたいものです。

弊社では、タイムシェアの購入を希望されるお客様には、必ず、「タイムシェアに向いた人か?」、「ご自身やご家族の旅行スタイルにあった物件を選んでいるか?」を確認しております。向かない人にタイムシェアを販売すると後々クレームになることがわかっているからです。ですので、タイムシェアに向いていない方には、「購入されない方が良いですよ」とアドバイスいたします。

連載2回目(全7回)となる今回は、タイムシェア取引のプロである弊社が、購入希望のお客様に対し、「タイムシェアが向いているか」をどのように判定しているのかをご紹介します。それによって、タイムシェアの向き不向きをご自身でご判断いただけるようになれば幸いです。

タイムシェアをすぐに買ってはいけない4つのタイプ

最初にご紹介したいのが、タイムシェアをすぐに買っていけない4つのタイプです。タイムシェアを買いたい方は、ご自身が次の4つのタイプに該当しないかを、まずはご確認ください。

1. 旅行計画が前もって立てにくい人と、旅行先に柔軟性を持たせられない人

タイムシェアを買って後悔する人の多くは、旅行の計画が前もって立てづらい人と、仕事の関係で旅行直前までスケジュールが確定できない人が該当します。

例えば「ワイキキに毎回行きたい」と、旅行先の選択肢が限られる場合は、「ワイキキの予約がいっぱいだと、自分のタイムシェアが使えない」となります。旅行の日程が決まり空室状況を確認したところ、ワイキキの部屋は既に空きがなく、他に行き先がないケースです。

ここでもし、「この時期は予約が取れないので、空いているときに行こう」と大きく旅程を変えられる方は問題がありません。または、「ワイキキが満室でもワイキキ以外の場所で楽しむことができる」という方も問題ありませんね。

ですが「毎回、自分のバケーションは、この時期にワイキキで楽しみたい」という場合は、予約が、取れなければ無駄なタイムシェアになってしまうわけです。日本のリゾート会員権と同じように、共有制リゾートの欠点として、「予約の先着順」があります。タイムシェアは、常に希望の部屋が空いているわけではありません。 特にワイキキの場合には アメリカ本土の会員からも人気がありますので、固定週を活用して優先的に予約するか、前広に予約することが重要となります。

2. ハワイで2〜3ヶ月以上のロングステイ(長期滞在)を希望する人

ハワイで1年間に2~3か月以上の長期滞在を希望する人の場合、タイムシェアが向いているとは言えません。

その理由は、それほど長い期間滞在できるタイムシェアの権利を保有すると、年間管理費が 高くついてしまうためです。年間に2~3ヶ月以上の滞在を希望する人は、家を賃貸したり、 購入してしまった方が経済的です。

一方、1ヶ月前後までの滞在を毎年繰り返している人は、コロナの問題が出る前から相当数いらっしゃいます。例えば、自分の好みの部屋を4口所有する。あるいはポイントが大きめのタイムシェアを1口持って、そのポイントで小さい部屋の4週分の権利として利用することで、そのような滞在が可能です。

ですので、タイムシェアを活用してハワイに長期滞在されたい場合は、滞在期間が1ヶ月前後か、それ以上なのかが判断ポイントとなります。

 

3. 世界中を旅行したいけど、言葉に不安がある

タイムシェアが向いていないタイプの3つ目として、「世界中を旅行したいけど、言葉に不安がある」場合があります。

タイムシェアのメリットの中に、「ポイントを活用して世界中の施設やヒルトンホテルに宿泊できる」ことがあります。自分の所有したリゾートだけに限らず、ポイント活用で他のリゾートに宿泊できるメリットがあるということです。

しかしながら、タイムシェアの手配は、旅行会社に依頼することはできず、自分自身の責任で行うことになります。そのため、ポイントを活用して経済的にグレードの高い部屋を自分で手配できたとしても、旅行会社のサポートを受けられないことに加え、宿泊する施設によっては日本語が通じないリゾートも多く存在します。

また、現地の空港から自分で宿泊先まで移動しなければなりません。ですので海外旅行慣れしていない方や、英語など言葉に自信の無い方がタイムシェアを活用して世界中を旅行するのはオススメではありません。

ちなみに、ハワイを中心に利用したい人であれば、施設に日本語を話すスタッフがいますし、お医者さんなど日本語が通じる場所が多いのでこの点は問題ありません。

 

4. 販売説明会に参加して、舞い上がっている人

4つ目のタイプは、販売説明会に参加して、舞い上がっている人です。

こちらは、よくあるパターンですが、リゾート会社が主催する販売説明会に参加して気持ちが舞い上がってしまい、「すぐ買いたい!」と思っている方は注意が必要です。

理由は上記の3タイプに皆さんが当てはまっている可能性がある、つまりタイムシェアが向いていないもにも関わらず、欲しいと思い込んでいる可能性があるからです。

ぜひ、ご自身がタイムシェア向きであるかを見極めた上で物件探しを行ってください。

タイムシェアを買って後悔する人の多くが、販売説明会で気持ちが舞い上がり即決してしまったケースです。気分が盛り上がっていたり、モデルルームを見て感動し、衝動買いしてしまいたい場合には、十分注意をしてください。

いかがでしょうか?

この連載をお読みの方が、上記の4つに当てはまっていないことを願っています。もしご自身が当てはまっていると思う場合には、タイムシェアの購入を断念するか、この連載を読み進めて冷静にご判断ください。

プロが行うタイムシェアの適正診断

続いて、タイムシェア取引のプロである私たちが、お客様に対して、タイムシェアが向いているかの適正診断を行うときの確認内容をご紹介します。

まずは次の5つの質問への回答を考えてください。これは、自分がどのようなタイプのタイムシェアを所有すればよいのかを見極めるために、最低限必要な情報です。

●失敗しない物件選びの為の5つの質問

  1. いつ (旅行の時期)
  2. だれと (人数)
  3. どの位の期間 (日数)
  4. どこに行きたいのか (場所)
  5. 旅行の頻度はどのくらいか (頻度)

ハワイにあるヒルトンのタイムシェアを選ぶ上で、特に重要なのが、旅行の時期と人数です。その理由は、先ほどお伝えしたように 共有性のリゾートの場合にはどうしても予約が先着順になってしまうからです。

そのため、年末年始、夏休みなどの繁忙期に、固定週の物件を持っていない場合、利用したいと思い予約を取ろうと思ったら予約が一杯になっていたということが起きてしまうのです。

●旅行タイプの検証

上の5つの質問(旅行の時期、人数、日数、場所、頻度)に対する、ご自身の答えを用意した上で、次の流れに沿って自分の旅行タイプを再度検証してみましょう。

1. 固定週のメリットを活用した方が良いか?

お正月や夏休みなど、ピーク時期に頻繁にハワイくるのであれば、固定週を検討してみてください。固定週は毎年自動的にメンバーの為に部屋が確保されているタイプです。予約をする必要もありません。グランドワイキキアンとアイランダーのペントハウスのオーナーのほとんどが、この固定週を活用して宿泊しています。

「お正月やお盆に必ず来るわけではない」という人でも、固定週を持つメリットはあります。なぜなら自動的に予約されている部屋をキャンセルすれば、ポイントを使って他の時期や場所で利用することが可能だからです。また、年間の管理費も固定週とご自身で予約を入れる浮動週は同じとなります。

2. シーズンを選ぶ

次に重要なのが、シーズンの選択です。ヒルトンのシーズンとして、プラチナシーズンとゴールドシーズンの2つがありますが、そのどちらを選ぶかが重要ということです。

まずプラチナシーズンがお勧めなのは、夏休みやゴールデンウィークなど、お子さん達の学校の休みの時期でないと旅行出来ない人です。その場合、ヒルトンであれば必ずプラチナシーズンをお勧めします。

次にゴールドシーズンがお勧めなのは、リタイヤした人や、旅行の時期が柔軟に決められる人です。オフシーズンの扱いであるゴールドシーズンは、そのように時期を自由に選べる方でないとうまく使いこなせない可能性があります。

ヒルトンのゴールドシーズンは、5・9・10月をオフシーズンに指定していますが、常夏のハワイでは決して悪い季節ではありません。逆に飛行機代が安かったり、シルバーウィークが含まれたりとメリットもあります。

3. ホームを意識して物件を選ぶ

自分の所有するリゾート物件をタイムシェア業界では、「ホーム」と言います。例えば、グランド・ワイキキアンの物件を購入した場合、グランド・ワイキキアンがホームとなります。

そして、どこをホームにするかは、シーズンの選び方と同じように重要です。なぜなら、タイムシェアの稼働率は確実に一般のホテルよりも高く、部屋の埋まり具合も早いからです。

そのため、例えば、お子さんずれのハワイ好きの方が、ワイキキ以外の物件を持つと、予約で苦労する形になってしまいます。ワイキキに、たくさん宿泊したいのであれば、ワイキキの物件をホームとして選ぶべきです。

弊社では、タイムシェアを初めて購入するお客様に対しては、ここまでご紹介して来た内容を確認した上で、向いている場合は購入することをお勧めしています。

今回ご紹介した診断方法で、自分に向いた物件を選べない方もご安心ください。当社にご連絡いただければ、メールや電話・Zoomなどで診断します。時間は5分から10分もあれば十分です。弊社は、タイムシェアが向かない方に無理に購入していただこうとは、考えておりません。合わない方には、「買わない方が良いですよ」とアドバイスいたします。

タイムシェアは自分に合ったものを選ばないと後悔する。だから皆さんには、まずは自分がタイムシェア向きであるか見極めていただく。或いは、タイムシェアを上手に使うために計画的な旅行を意識していただきたいです。

そして、自分に向いている物件を選んでください。

小田原や沖縄の瀬底島など、クラブポイントのホテル換算率が32倍(ワイキキアンやアイランダーのペントハウス同様に通常のメンバーの2倍)であるメリットは素晴らしいですが、そのポイントで泊まりたいホテルに何泊できるか検証してから最終判断をされるようにお勧めします。

今回は皆さんが、「タイムシェアに向いているかどうか」と、「正しい物件の選び方」をご案内させていただきました。次回は、このタイムシェアというビジネスの歴史や仕組み、そして10万人もの日本人がどのように使い喜んでいるかをご紹介します。

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